めざせ「骸髑ツナサンド」!めざせ「骸髑ツナサンド」!~髑ツナのような骸ツナのようなモノ~ゲホッ、ゴホッ。 「どうしたの?クローム。ぐあい悪いんだったら休んだ方がいいよ。」 洗面所で辛そうなクロームを見かけた綱吉は声をかけ、優しく背中を擦ってあげた。 落ち着いたのか、クロームが顔を上げたが、その顔はやや辛そうだ。 元々肌は白い方ではあったが、青白い感じに見えた。 「大丈夫、ボス。ちょっとつわりがするだけ。」 「そっか、つわりか。ならいいんだ。」 感情を出さない声で答えるクロームが普段とあまり変わらない事に綱吉は安心した。 安心して、言葉の意味が漸く脳に伝わった。 「て、え?つわりぃ!?」 驚いた。あまりの驚きで狭い洗面所の壁に激突するくらいに。 それって大丈夫なの?ってか妊娠したの?内臓大丈夫なのか?誰の子供?クロームの?髑髏の?じゃない、相手は? パニックである。 そんな綱吉の様子をみて、クロームがいった。 「安心して、ボス。そんなにひどい方じゃないみたいだから。」 「そ、そっか。ならいいんだ。」 こんなとき、どうすればいいかなんてさっぱり分からないよ!ビアンキとか女の人がいればなぁ。 男はダメだよ。 はぁ。 「クロームは黒曜センターにいるんだよね。あ、まさか相手って…」 黒曜ズのどっちかなのかな? でもクロームの事置いていっちゃったんだよな、アイツら。じゃぁ違うか。 誰なんだろう…。気にすると止まらないよぅ。 クロームを置いて、ぐるぐる悩みだす。 そんなツナを不思議そうに眺めるクローム。一人百面相状態である。 「ボ、ボス…」 「あ、あぁ。ゴメン!ちょ、ちょっと気になって。へ、変な意味じゃないからね!クロームが心配だなって思っただけで。本当に変な意味じゃ…」 あわててる綱吉をみて、クロームに笑顔が戻った。クスクスとおかしそうに笑っている。 つられて綱吉も笑顔になった。 「私の事なら心配要らない。もう籍も入れてある。」 そう言って、母子手帳を見せた。 ……… 固まった。石になったという表現が一番近いかもしれない。 クロームが見せてくれた母子手帳には、クロームの名前が書いてあった。 多分コレが本名なんだろうケド、だけど…。 書かれている苗字に見覚えがありすぎる。 「沢田 凪」 「く、くろーむ、」 恐る恐る聞いてみる。 「骸様がね、籍入れといてくれたの。ボ…ご主人様?」 …クローム、ご主人様って違うと思うよ! …父親ってオレなの? …骸、何してくれてんの? 突っ込みどころ満載過ぎて、どこを突っ込んでいいかわからない。 てかいつできたんだよ! 「クフフッ…」 突然聞こえた男の声。骸だ! 今までクローム髑髏こと、沢田凪がいた位置に、骸がいた。 「クフッ逢いたかったですよ。僕の沢田綱吉v」 「骸!クロームが妊娠して…」 「そうなんですよ。綱吉が避妊しないから、出来ちゃったじゃないですかv」 なんか、嬉しそうじゃないか、骸…。 オレが避妊しないからって、オレはクロームと一度もそんなことしてないし。避妊とかいうレベルの問題じゃないよ。骸となら別に…。て、あれ?待てよ…。 考えを整理してみよう。 ・骸としたことはある。 ・クロームとした事はない。 ・骸とクロームは同一人物? えぇえぇ? 「漸く気づいていただけましたかvあ・な・たv」 満面の笑みの骸が怖い。ってかキモイ。 「綱吉がどうしても生がいいっていうから…」 もじもじしてるのが更にキモイ。 ってか、言ってないよ、そんな事!! でもクロームが妊娠してるのは本当っぽいし。父親オレって可能性も否定できないし。 「元気な男の子産んで、11代目にしましょうねv」 一人未来予想図を語りだす骸。 その後もつらつらと語り続けていたが、綱吉の耳には届いていなった。 再び石になった綱吉はしばらく復活する事はなかったそうな。 綱吉でなくても現実逃避したくもなるよ。骸がいれば。 ------------------- 続いたり、続かなかったり。 こんな事を仕事中考えている私っていったい…。 ジャンル別一覧
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